久しぶりに会った友人の身長が縮んていた。なぜ?
中学の同期会が久しぶりに地元の居酒屋で開催された。
二階の20畳くらいはある大広間にもう、数人集まって談笑していた。
彼らを会うのは20年ぶりだろうか。
卒業してから数人とは遊んでいたりして会っていたが、他は中学卒業以来
会っていない。
6時集合だが、その前に続々と集まってきた。
おー久しぶり、変わってないね
中学時代の面影が残っている者もいれば
おまえ、老けたな、太ったな…
というフレーズが多く飛び交った。
無理もない。皆、40歳近くになっているわけで、昔の面影を
残していることが奇跡なのである。
おー、遅くなってすまん!
一人の男が入ってきた。
誰?
警察官の多賀谷は、一目みて、老けていようが、痩せていようが誰だか分かるほど人相には
敏感なのだが、誰だか分からなかった。
おー俺、佐々木翼、翼だよ!
お前、もっと、ごつかったよな。顔、変わったな。整形したのか!
おー、その通り。
鼻を高くして、肌を白くして、髪を伸ばして、中学時から360度変わってしまった奴もいる。
まあ、その人の人生。何があったのか分からないが、自分で決断したからのだからいいだろう。
遅くなってごめん。
今度は小柄な男が入ってきた。
おー、やっちゃん、久しぶり。
久しぶり、そこ空いているかな。
と、俺の隣を指さして、ずかずかと上がってきた。
あれ、皆、不思議そうな顔をした。
やっちゃんってもっと身長高かったよな。
そう、学校で一番デカかったからな。180センチ以上はあったけど…
ズカズカ近寄ってくる男は、160センチもないだろう。
老けたとか、太ったとか、まあ、整形したとかは分かるが、
身長が縮んでいる奴は初めて会った。チャンチャン