よく行くスーパー銭湯(温泉)で普段はみかけない男がいた。
髭面で、短髪、筋骨隆々で胸毛がぼうぼうだった。

ついている一物はそれほどでもないが、
ゴリラ?、いや失礼、ダヴィデ像のような肉体だ。
ここではゴリラ男と名付けよう。
190センチ、100キロといった感じ。
筋肉のつきかたが、これまた見事だった。
格闘家?アメフト?ラグビー選手?
それにしても素晴らしい肉体だ。
肩と胸の筋肉がハンパない。
やはりゴリラのようだ。
筋トレも相当やっていると思うが、この筋肉のつきかたは天性のものだろう。
サウナ、洗い場、彼が動くと、湯舟につかっている男達は
視線を向けてしまう。

それほど見事な肉体なのだ。
湯舟に浸かっていた私は、その後、サウナや露天風呂を存分に楽しみ、
脱衣所に向かった。
体の水分をバスタオルで拭う。
腰に巻くと、洗面所のドライヤーで髪を乾かした。
鏡越しに風呂の入り口が見える。
男達が満足気に出てくる。
それほど、ここは良い温泉なのである。
すると、ゴリラ男が出てきた。
皆、脱衣所にいる人たちは何気に注目した。
裸でも纏っているオーラが桁違いだ。
寧ろ裸だから常人とは違うオーラを醸し出すのか。
ゴリラ男はそのまま私の隣に来て、ドライヤーを手にした。
誰もが髪を乾かすのだろうと思った。
すると、ゴリラ男は股間にドライヤーを向けた。

髪ではなく、最初に股間を乾かし始めた。
轟轟の陰毛が飛び散る。
「ふぇー」
隣で座っている爺さんが声を上げた。
どうやら顔にゴリラ男の陰毛がかかったらしい。
そして今度はジャングルのような胸毛を乾かし始めた。
最後に髪を乾かした。
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