インド旅行記⑧~ジャンタル・マンタル~
ジャンタル・マンタルは、大型の日時計および天体観測施設です。
18世紀前半、ジャイプル藩王国のジャイ・シング2世が北部に5か所建設しました。
ジャイプルにあるジャンタル・マンタルが一番大型で、世界遺産になっています。
ジャンタル・マンタルとは、サンスクリット語で「魔法の仕掛け」という意味があります。
奥にみえるのは、サムラート・ヤントラと呼ばれるものです。
これは2秒単位で時間を計測でき、子午線、天頂距離も測れる観測儀です。
高さ27.4mあるものもあります。
サムラート・ヤントラは、1つではありません。
また、一つ一つ違う方向を向いてるのには意味があります。
それぞれ異なった角度で12星座に向かっているそうです。
早速、自分の星座のところへ…
占星術などにも利用されていたそうですよ。
インドの人たちは今でも非常に星占いを重視しています。
人生の節目(結婚、就職など)には星占いを参考にします。
下の写真は二重赤道日時計と呼ばれるものです。
宗教における日付を知るために造られたもので世界で最も正確だと言われています。
地面にくぼんだ半球状の計測儀もあります。
高度な天文学の背景には、インド人の数学的センスがあると思います。
さすが、数字の0を発見した国ですね。