インド旅行記⑦~フマーユーン廟~
ムガル帝国第2代皇帝フマユーンの霊廟にやってきました。
ここは高さ21メートル、幅48メートルある大きな建築物です。
初期ムガール様式の傑作といわれる廟で、100年後に建てられたタージマハルなどの建設に多大な影響を与えたそうです。
1555年、フマユーンはアグラとデリーを奪回したが、1556年に事故死してしまいました。
その後、フマユーンが15年間の亡命生活中に結婚した、王妃ハミーダ・バーヌー・ベーグムによって建てられました。
王妃がペルシアの出身だったため、ペルシア人の設計で作られています。ムガール帝国が最初に建てたペルシア系インド様式の壮麗な霊廟としても評価が高い建築物です。
ここは上下2層の構造で、東西南北にそれぞれ同じファサード(正面)をもっています。
砂岩と大理石でできた上層部分は、中央ドームの周りにはチャトリーと呼ばれる装飾があります。
屋根の各コーナーには小さなミナレット(尖塔)がいくつも建っています。
ここはフマユーンのほか、先ほどの王妃、王子、宮廷の要人など計150名が葬られているそうです。
中央にある玄室にはセノターフと呼ばれる大理石の模棺が安置されています。
実際に遺体が入っている本物の棺はこの真下に収められています。