比叡山延暦寺~日吉大社~
延暦寺を一通り見終わり、日も暮れだしたので帰ることにしました。
ケーブル駅に向かう途中、神社が見えました。
まだ時間もあるし、お参りをしてみよう。
と、軽い気持ちで向かったら、なんと日吉大社ではありませんか!
比叡山ばかり目を向けていたので、ここにあの日吉大社があるとは思いませんでした。
完全に私の知識不足です。
日吉大社は、全国に3800余りもある日吉神社・日枝神社・山王神社の総本宮です。
境内は西本宮・東本宮を中心に多数の社殿が建ち、約40のお社があると言われています。
特に大きな7つの社を山王七社といいます。
国宝2棟と、重要文化財17棟を保有しています。
およそ2100年前、崇神天皇7年に創祀されたそうです。
厄除け、方徐けなどの神社として多くの参拝者が訪れています。
平安京遷都の際には、この地が都の表鬼門(北東)にあたることから、都の魔除・災難除を祈る社と
して建てられました。
また最澄が比叡山に延暦寺を開いてからは、
天台宗の護法神として人々の崇拝を受けています。
現在では日吉を「ひよし」と読むが、かつては「ひえ」と読んでいたそうです。
「ひえ」とは日枝(ひえ)の山、すなわち比叡山に由来するします。
国宝の名称もまた「ひよし」ではなく「ひえ」という読みが使われています。
少し進むと、また鳥居がみえてきました。
なにやら独特な鳥居ですね。
これは山王鳥居と呼ばれ、日吉大社独特の鳥居であります。
社務所は帰り支度でしょうか。もう日が暮れようとしていますからね。
これもまた、立派な建物です。
西本宮の拝殿、奥にみえるのが本殿です。
本殿とは「神様」がいる社殿。
拝殿とは「本殿」を拝する社殿です。
本殿は神のための建物で拝殿は人間のための建物と言えます。
西本宮本殿は、天正14年(1586)に建てられました。
慶長2年(1597)に改造されており、 「日吉造」という特殊な構造です。
「日吉造」は、聖帝造ともいい、全国では日吉大社だけに見られるものです。
西本宮の御祭神は大己貴大神(おおなむちのかみ)です。
「日吉大黒」として有名な日本三大大黒の一つです。
御鎮座は天智天皇7年3月(西暦668年)ですが、織田信長の焼き討ちに遭い、
その後再築し、昭和36年(1961)国宝に指定されました。