エジプト放浪記⑧~ハトシェプスト女王葬祭殿~
きました!ハトシェプスト女王葬祭殿
ここはきつかった~
酷暑で体の水分は吸い取られ、やっとこさで歩いた記憶があります。
遺跡の後ろにある壁が来れるものなら来てみろ!と言っているようです。
それよりも階段です。
この階段を登らなければならないのか~
早く売店でジュースを飲んで休みたい!
実は凄い人の遺跡なのに
当時はそんな気持ちでした。
ハトシェプストは、トトメス1世とイアフメスの間に生まれた長女です。
しかし、王位を継承したのは、側室に産ませた息子のトトメス2世でした。
ハトシェプストとトトメス2世は、王家の血統を強固にするために結婚した(させられた?)そうです。
現在はだめですが、当時は異母兄弟どうしの結婚は大丈夫だったみたいです。
二人の間には娘が一人生まれましたが、
男の跡継ぎ(トトメス3世)を産んだのは、これまた側室だったみたいです。
トトメス2世は王位に長くとどまることなく、その生涯を終えました。
世継ぎのトトメス3世はまだ幼かったため、ハトシェプストが摂政となり実権を握りました。
そして、わずか数年後には、みずからを古代エジプトの王ファラオだと宣言しました。
この頃にはもう、義理の息子のトトメス3世は王位に就けるほど成長していたようですが、
補佐的な地位に追いやられました。
ハトシェプストは、合わせて21年間、王として君臨しました。
それだけ凄い人なのです。
ただ、女性ということで、その正当性を認めさせるために色々苦労したみたいです。
オシリス神のポーズをとるハトシェプスト女王の立像が並んでいます。
実はここで悲しい事件が起こっています。
観光客62名がテロの犠牲になっています(1997年11月)。
そこには日本人新婚旅行客も含まれています。
ご冥福を祈ります。