なぜ?セルシオが軽自動車に煽られているの…
猛吹雪は容赦なくフロントガラスを叩きつけてくる。 路面はカチカチのアイスバーン 私の車は力なく左右にふられる。 ゆっくりと慎重にアクセルを踏む。 私の後ろには十数台の車が列をなしていた。 しょうがない。スリップして事故をおこすよりいいだろ? 少しは我慢してくれ。 バックミラーを覗くと白のセルシオが接近していた。 私のノロノロ運転に運転手はかなり苛ついている様子だ。 貴様!某を愚弄するのか! 自身の力量不足から構成される不幸の塊は、自然がつくり出す営みにも嫌悪感を抱く。 根源から沸き上がる感情。 妬情!嫉情!恨情! 日本は敗北! 僕は朴訥、 ウドの大木! YHAAA! 運転手は色黒で坊主。分厚い…