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インド放浪記①~アンベール城~

ずっちゃん
ずっちゃん
2021年2月7日

2017年、7月末。インド北部のジャイプールは雨が降っていました。

カースト階級が戦士(クシャトリヤ)の子孫であるラージプート族の洗礼なのか、

雨はどんどん強くなっていきます。

ラージプート族の王国は25もあったといい、ムガル帝国を苦しめた勇猛果敢な部族です。
特に有力だったアンベール王国の都だったのがジャイプルの郊外にあるアンベール城。

16世紀~18世紀前半まで王が暮らしていた場所です。日本でいえば戦国時代から江戸時代まででしょうか。

丘の上まで象のタクシーで行きます。象の糞の臭いが強烈でした。

乗りごこちは悪くないのですが、土産屋が象にくっついて離れませんでした。

「買え!いくら!買え!もっと下げるよ!」まあしつこかったです。

かつて王が愛でた城下の景色、山の斜面にみえる木々を堪能しようと思っていましたが、

一気に気分を害しました。ほとんどの観光客が嫌な思いをするのに、やっぱり続けるんでしょうね。

また、売り方も雑でした。もっと丁寧に優しくしてくれれば誰か買うだろうと思います。

ガネーシャ門が出迎えてくれました。

ガネーシャとはヒンドゥー教の神様の一つです。

サンスクリット語で「群衆(ガナ)の主(イーシャ)」を意味します。

商売繁盛の神として人気があります。

ガネーシャ門の2階は透かし彫りの窓になっています。

この透かし彫りの窓から花を降らせて王たちを出迎えたらしいです。

謁見の間です。アンベール王国の力があったときは貢物を持った人たちで一杯だったのでしょうね。何を思い、何を感じたのか。中に入って想像してみました。

内部は繊細な紋様が散りばめられ美しいの一言。

戦いに明け暮れた王の趣味なのか。女性たちの趣味なのか。

使者たちに力をみせつける為なのか。

まあ、いずれも当てはまるでしょう。

日本の戦国武将も茶道、歌道、能、絵画、庭園など繊細さが際立つほど良いものに興味を持っていましたからね。

そうでもしなければ、心のバランスが崩れるのでしょう。

王に仕えた女性たちの部屋です。つまりハーレムですね。

この部屋から自由に出ることはできなかったそうです。

当時使われていた鍋です。ビックサイズ!人間がすっぽり入りますね。

観光客を相手にした物乞いなのか、トイレの料金をとる人なのか。カーストの最下層の人たちなのか。

霧が立ち込めていて全体は見えませんでしたが、素晴らしい景色です。

王たちは城下の安寧を祈って政を行っていたのでしょう。

そういう気持ちがなければ何百年も支配することは難しいですよね。

ずっちゃん
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