インド旅行記④~アグラ城編~
アグラ城にやってきました。
アグラ城はムガル帝国第3代皇帝アクバルによって、1565年に着工し、1573年に完成した強大な要塞です。
その後、第4代皇帝ジャハーンギル、第5代皇帝シャー・ジャハーンまでの、3世代の皇帝の居城と
なり、赤砂岩でできた重厚な城壁で囲まれるため、「赤い城」と呼ばれています。
巨大な門が迎えてくれます。
タージ・マハルの白とは違い、赤は威圧感ありますね。
一方、城内の宮殿には白大理石も多用されています。
ムサンマン・ブルジの内壁や床は幾何学的な装飾が施された白大理石でできています。
タージ・マハルを造った第5代皇帝シャー・ジャハーンが自分の好みに合わせて、白大理石を使った
華麗な宮殿に仕上げました。
謁見の間やモスク、皇帝の寝殿、ハレムなど、すべてが総大理石で造られています。
下の写真は、手前に大きなプールのようなものがあります。
これは「ロイヤル・ハンマーム」という風呂だそうです。
この風呂の後ろにあるのが皇帝の夜の営みの場所と言われています。
第6代皇帝アウラングセーブが手を加えて現在の姿となりました。
このアウラングゼーブが父であるシャー・ジャハーンを「囚われの塔」に幽閉
しデリーに移りました。
なぜ、父を幽閉しなければならなかったのか?
そこには、熾烈な後継者争いがありました。
本来であれば長男が相続するはずですが、
アウラングゼーブは次男です。
そこに、弟も絡んできました。
骨肉の争いに勝利したアウラングゼーブ
は兄と弟を始末しました。
アウラングゼーブに反対する勢力は父を担ぎ出すかもしれません。
そこで、父を死ぬまでの8年間、幽閉しました。
視線の先には、野良牛と女性の姿がみえます。
その後、この女性は抱いていた赤ん坊と我々の前にきて、
チップを求めてきました。
赤ん坊を抱いて近づいてくる女性はスリだから、
気をつけろと言われていたので何も反応しませんでした。