サラリーマン、お互いお辞儀をして頭をぶつけ合う
ホテルのロビー前にスーツを着た若い男性が座っていた。
仕事の待ち合わせだろうか、名刺をチェックしたり
何かと、落ち着きがない。
重要な取引なのだろうか。
これから付き合う会社なのか。
勝手な憶測だが、重要な任務が待ち受けていそう。
友達や気軽な付き合いな人ではなさそうだ。
すると、その若者と同じようなスーツを着た男が入ってきた。
その若者よりは年上で会社の役職もついていそうだ。
若者が平社員なら、その男は課長か部長クラスだろう。
早速、名刺交換が始まった。
「この度はお忙しいところ、お時間つくっていただきありがとうございます」
「こちらこそ、ありがとうございます。お互い新たなチャレンジということで、
いい商談になればいいですね」
ゴッ
お互い頭をぶつけた。
「あっすいません」
「こちらこそすいません」
ゴッ
謝ろうとしてまた、お互いおじぎをして頭をぶつけた。
「すいません、ほんとすいません」
「こちらこそです…ほんとうに…」
ゴッ
また頭をぶつけていた。
此奴ら何回頭をぶつけるのだ。
商談に関しては、お互い意見をぶつけあって
うまくまとまればいいですね。