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おばあちゃんが犬と同じ体勢でう○こしていた…

ずっちゃん
ずっちゃん

晩春の夕暮れ、俺は河川敷をランニングしていた。

いつものコース、いつもの服、いつものシューズ。いつも通りのルーティンだ!

太陽がその存在を消し、主役を月に譲ろうとすると、あたりは徐々に薄暗くなってくる。

道路脇の草が膝まで伸びてくると、この時間帯でも明るいんだろうな。早くTシャツ、短パンで走りたいな。

移ろいゆく季節に、希望を抱き駆け抜ける。たまに散歩している人や俺みたいにランニングしている人がいるくらいで、車や自転車は皆無である。

川から吹く心地よい風、鳥の鳴き声、揺れる木の葉、誰にも邪魔されない自分だけの時間。

呼吸を整え、同じリズムを刻み、筋肉に大量の酸素を送る。すると雑念は消え、新しいアイデアが浮かんでくる。

走る先に目を向けると川が流れ、草が揺れている。いつもの光景である。

ん!揺れが大きいかな。二度見すると犬がいた。飼い主の姿はみえなかった。

近くまでいくと犬はう〇この態勢をしていた。あれ、飼い主は?

伸びたリードの先には老婆が身をかがめていた。

大丈夫ですか!何かあったんですか!俺は走るのをやめて老婆に近づいた。

いざとなったら救急車だな。緊張が走る。

「あっちいけ!くるな!」老婆は叫んだ。

俺の目には老婆と犬は同じ態勢だった。

その迫力に俺はたじろいた。

すると、ぷ~んとできたてほやほやのう〇この臭いが鼻腔を覆う。

「くせ~」

俺はランニングの途中でもあったためか、思いっきり吸ってしまった。思わず声にだしてしまった。

「なに!う〇こが臭せえの当たり前だ!」

老婆はう〇この態勢で俺を睨んできた。それは親の仇をはらす目だった。それは敵対する民族を抹殺する目だった。

犬は吠えるわけでもなく、不安そうな目を投げかけていた。

俺は何も言わずそっとその場を立ち去った。

ずっちゃん
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