比叡山延暦寺~文殊楼~
根本中堂を見終えると、次に文殊楼を訪れました。 楼って遠くを見渡すための建物とか、やぐらという意味ですよね どっちかというと戦のイメージがあるのですが…… まあ、延暦寺が歴代の統治者が恐れた武力を持っていたのも事実。 東塔の山門と言われるくらいだから、敵の侵入を食い止める役割もあったことでしょう。 有名な白河天皇の句があります。 「賀茂河の水(みず)、双六の賽(さい)に山法師(やまぼうし)、これぞ我が心にかなわぬもの。」 山法師とは、延暦寺の僧兵です。 それほど強力な武力集団だったのですね。 その楼に、なぜ絵馬を掲げているの? 文殊楼は868年、円仁(慈覚大師)が「常坐三昧」の修行を行なう道場…