箱根駅伝、監督車から激?念仏?呪い?
新年の風物詩、箱根駅伝ではランナーの走りも楽しみだが、
監督車からの「激」も個性があって面白い。
先頭集団ではA大学とB大学が熾烈な並走を続けていた。
A大学の監督は
「お前ならやれる。もっとやれる」
と前向きな言葉をかける。
B大学の監督は
「死ぬ気で走れ!一生悔いが残るぞ!」
と厳しい感じだ。
もう一つ、箱根駅伝の見どころとしてはシード権争いだ。
今年は、こちらもD大学、E大学。F大学が熾烈な三つどもえ合戦だ。
10位以内に入れるか、入れないかでは天国と地獄だ。
入らないと過酷な予選会から出場しなければならない。
D大学は留学生の1年生の黒人ランナー、
E大学はお坊さんを輩出することから、ある寺の跡取り2年生ランナー、
F大学は最後の箱根にかける4年生ランナーといった顔ぶれだ。
D大学の監督車からは、
「お前、男だろ!区間賞狙えるぞ!もう一秒!もっと!」
と熱い激が飛ぶ。
しかし、黒人ランナーは日本語の意味がまだ分からない。
E大学の監督者からは、何やら怪しげが言葉が…
「南無大師遍照金剛……」
念仏を唱えていた。
F大学の監督者からも、何やら怪しげな言葉が…
「アブラウンケン、ウン、ヌ、ハナジ、タ、オエ、クラ…」
後から聞いたが、どうやら呪文を唱えていたらしい。
アフリカに伝わる呪いの言葉だった。
D大学の黒人ランナーは動揺して順位を落とした。
E大学の僧侶ランナーは、実は寺を継ぐ気もなく、念仏も嫌いだったことから
監督がよかれと思って唱えた念仏に苦痛を感じてタイムを落とした。
結果、F大学のランナーが競り勝ち、シード権を手に入れた。