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なぜ?セルシオが軽自動車に煽られているの…

ずっちゃん
ずっちゃん

猛吹雪は容赦なくフロントガラスを叩きつけてくる。

路面はカチカチのアイスバーン

私の車は力なく左右にふられる。

ゆっくりと慎重にアクセルを踏む。

私の後ろには十数台の車が列をなしていた。

しょうがない。スリップして事故をおこすよりいいだろ?

少しは我慢してくれ。

路面凍結のイラスト

バックミラーを覗くと白のセルシオが接近していた。

私のノロノロ運転に運転手はかなり苛ついている様子だ。

貴様!某を愚弄するのか!

自身の力量不足から構成される不幸の塊は、自然がつくり出す営みにも嫌悪感を抱く。

根源から沸き上がる感情。

妬情!嫉情!恨情!

日本は敗北!

僕は朴訥、

ウドの大木!

YHAAA!

運転手は色黒で坊主。分厚い唇、鋭い三白眼で睨めつけている。醜悪な面構えだ。

毎日何を食ったらそうなるのだ?

野蛮人に諭す教父の如く、柔和な微笑を鏡越しに浮かべる。

私は気持ちとは裏腹な行動をとってしまう事が多い。

それは好意をもった女性に対しても同じだ。不思議と冷たい態度をとってしまう。

ブレーキを踏んでやると、今度は益々煽ってくるようになった。

その後、二車線になった所でセルシオは勢いよく追い抜いていった。

パッと横をみると運転手は焦っている様子だった。

まるで警察に追われている犯人のようだった。

そのセルシオを今度は軽自動車が煽っていた。

軽自動車がセルシオの前にでると運転席の窓から怒鳴りちらしている。

そしてハザードランプを点滅させ、セルシオを無理やり停止させた。

「なんやー!この野郎!」

軽自動車からでてきたのは色白の若い男だった。

髪はボサボサで、ピンクのコートを着ていた。

手にはぬいぐるみらしい物を持っていた。

あみぐるみのイラスト

セルシオの男はひたすら謝っていた。

この二人は知り合いなのか、初めて会ったのか、それは分からない。

ずっちゃん
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